デリケートゾーン用のソープを探していると、よく目にする**「弱酸性」**という言葉。
「肌にやさしそう」というイメージはあっても、
なぜデリケートゾーンには弱酸性がいいの?
そもそもpHって何?
と聞かれると、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
実は「デリケートゾーンは弱酸性」という説明だけでは、少し足りません。
ひとことでデリケートゾーンといっても、外側の「外陰部」と「腟内」は同じ環境ではなく、pHも一定ではないからです。
今回は、デリケートゾーンケアでよく聞く「弱酸性」と「pH」について、ソープ選びにも役立つポイントとあわせてわかりやすく解説します。
そもそも「pH」って何?
pH(ピーエイチ/ペーハー)は、酸性・アルカリ性の程度を表す指標です。
基本的には、
pH7=中性
pH7より低い=酸性
pH7より高い=アルカリ性
となります。
「弱酸性」とは、中性よりも少し酸性側にある状態のこと。
健康な皮膚の表面も一般的に弱酸性に保たれています。
では、デリケートゾーンもすべて同じような弱酸性なのでしょうか?
実はここに、知っておきたいポイントがあります。
「デリケートゾーン=pH3.8〜4.5」とは限らない
デリケートゾーンについて調べると、
「pH3.8〜4.5程度の弱酸性」
という説明を目にすることがあります。
ただし、この数値は主に健康な生殖年齢の女性における腟内環境について使われるものです。
一方、普段の入浴などで洗うのは腟の中ではなく、基本的に外側にある外陰部です。
研究では、閉経前女性の腟内pHが平均4.2だったのに対して、大陰唇では平均5.4だったという報告もあります。
つまり、
「腟内のpH」と「外陰部のpH」は同じではありません。
「デリケートゾーンはすべてpH4前後」と一括りに考えるのではなく、腟内と外陰部では環境が異なることを知っておきましょう。

なぜ腟内は酸性に保たれているの?
腟内には、さまざまな微生物が存在しています。
健康な生殖年齢の女性では、Lactobacillus(ラクトバチルス/乳酸菌の仲間)が優位な腟内環境が多くみられます。
こうした乳酸菌などが関わって乳酸がつくられ、酸性の環境を保つことに役立っています。
この酸性環境は、好ましくない細菌などが増殖しにくい環境をつくることにも関係しています。
つまり、
「酸性であること」は、健康な腟内環境にみられる特徴のひとつ。
ただし、腟内のpHはいつでも同じというわけではありません。
デリケートゾーンのpHはずっと同じではない
「健康な腟内=いつでもpH3.8〜4.5」
というわけではありません。
身体の状態やライフステージによって、腟内の環境やpHは変化します。
生理中
生理中は経血の影響などによって、腟内のpHが普段より高くなることがあります。
つまり、生理前・生理中・生理後で、デリケートゾーンを取り巻く環境はまったく同じではありません。
性行為のあと
精液は腟内よりもアルカリ性側にあるため、性交後には一時的に腟内のpHが上昇することがあります。
その後、時間の経過とともに本来の環境へ戻っていきます。
年齢によっても変化する
デリケートゾーンの環境は年齢によっても変化します。
特に閉経後は、女性ホルモンであるエストロゲンの低下などに伴って腟内環境が変化し、pHも高くなる傾向があります。
つまり、
「女性のデリケートゾーンは、一生ずっと同じ弱酸性」ではないのです。
月経周期や年齢、身体の状態などによって変化するものと考えておくとよいでしょう。
じゃあ「弱酸性ソープ」なら何でもいい?
ここまで読むと、
「それなら弱酸性と書かれたソープを選べばいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、デリケートゾーンソープをpHだけで選ぶのもおすすめできません。
洗浄料はpHだけではなく、
・どのような洗浄成分が使われているか
・どのような成分が配合されているか
・泡立ちや摩擦の起こりにくさ
・香料などの有無
・どの部位への使用を想定した商品なのか
なども確認して選ぶことが大切です。
つまり「弱酸性」は、
デリケートゾーンソープを選ぶためのひとつのチェックポイント。
「弱酸性だから大丈夫」と、それだけで商品を判断するのではなく、成分や商品の特徴まで確認してみましょう。
「弱酸性だから腟の中まで洗う」は間違い
もうひとつ、知っておきたい大切なポイントがあります。
弱酸性のデリケートゾーンソープだからといって、腟の中まで洗うという意味ではありません。
腟には、もともと自身の環境を保つ仕組みがあります。
日常的な清潔ケアでは、基本的に洗うのは外側の外陰部。
腟内までソープを入れて洗浄する必要はありません。
「デリケートゾーン」という言葉でひとまとめにせず、
外陰部と腟内は別の環境
ということを覚えておくと、毎日のケア方法もわかりやすくなります。
デリケートゾーンソープは「弱酸性+α」で選ぼう
デリケートゾーン用ソープを選ぶときには、「弱酸性かどうか」だけではなく、自分が何のために使いたいのかも考えてみましょう。
毎日の清潔ケアをしたい。
ニオイやムレが気になる。
配合されている成分まで確認して選びたい。
泡タイプなど、摩擦を抑えて洗いやすいものを選びたい。
目的によってチェックしたいポイントは変わります。
ウルシアでは以前の記事で、成分や医薬部外品との違いなど、デリケートゾーンソープを選ぶときに確認したいポイントを詳しく紹介しています。
ウルシア モイスチャーフォームソープで毎日の清潔ケアを
ウルシア モイスチャーフォームソープは、デリケートゾーンの清潔ケアを目的とした泡タイプの医薬部外品です。
有効成分として、
ミコナゾール硝酸塩
イソプロピルメチルフェノール
を配合しています。
泡で出てくるタイプなので、自分で泡立てる必要がなく、毎日のケアに取り入れやすいのも特徴です。
デリケートゾーンソープを選ぶときは「弱酸性」というひとつのポイントだけではなく、成分や使いやすさ、どのような目的で使用したいのかまで確認して選んでみてください。
まとめ|「弱酸性」の意味を知ってソープを選ぼう
「デリケートゾーンには弱酸性」。
よく聞く言葉ですが、詳しく見てみると、
・腟内と外陰部では環境やpHが異なる
・pHは生理や性行為、年齢などによって変化する
・弱酸性だからといって腟内まで洗うわけではない
・ソープ選びはpHだけで決めるものではない
ということがわかります。
「弱酸性」という言葉だけでなんとなく選ぶのではなく、成分や商品の特徴、使用目的なども確認することが大切です。
毎日使うものだからこそ、パッケージに書かれた言葉だけではなく、「なぜそうなのか」まで少し知ってから選ぶ。
それも、自分に合ったデリケートゾーンケアを見つける方法のひとつです。


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